5.




ひとりぼっちになってから、ひろくんは いろいろなところに行きました。


ひろばの下にある川に入って およぎました。

ひろばにある おおきな木のかげで おひるねもしました。

もりに入って、はじめて見る いきものと あそびました。

まわりが赤や茶色になると、ふかふかの おちばに もぐって ごろごろしました。



ひとりぼっちでも、ひろくんは とても たのしそうにしています。



それは、まだ みんなと かくれんぼをしていると思っていたから。



「みんなどこに行ったのかな〜。こんなに たのしいものが たくさんあるのに…。」



それは、まだ“いいこと”がつづいていると思っていたから。



やがて、ひろくんのいるひろばは 4回目のきがえを はじめました。

つい この前までは きれいな 緑色だった木は、赤や茶色のはっぱを おとして 枝だけになってしまいました。

まわりが緑色のときに およいだ川は、だんだん 水が へってきて しまいました。

ふかふかに つもったはっぱも、毎日 少しずつ かぜに ふかれて へってしまいます。


そして…



ひろくんが 友だちといっしょに なくしてしまっていた…



雪が ふりはじめました。