1.
ぎゅっぎゅっ ぎゅっぎゅっ
ころころ ころころ
ごろごろ ごろごろ
よいしょ っと
ぱんぱん ぱんぱん
まっしろなひろばで おとこの子がひとり 雪だるまを作っています。
「ひろ〜もう かえるよ〜」
「ねぇ おかあさん!見て!」
「あら、じょうずに できたわねぇ」
「うん!」
「でも、この雪だるまには かおがないね」
「あぁそっか…どうしよう」
「う〜ん…そうだ、おべんとうばこを あけてごらん」
「おべんとうばこ?」
「そう。中に、ひろくんが のこしたものが 入ってるでしょ?」
ひろくんのおべんとうばこには、みかづきの かたちに 切られたみかんの かわと、かきのたね が2つ 入っていました。
「これで かおを作るの?」
「そうだよ。おかおのところに付けてごらん」
「うん…」
ぺたぺた ぺたぺた
「どう?」
「…うん!かわいくなった!」
「よし!じゃぁ かえろうか」
「うん!」
夜。
ひろくんが ねむってしまったころ…。
ばさっばさっ ばさっばさっ
「ぐーぐー ぐーぐー」
ぽすっぽすっ ぽすっぽすっ
「う〜ん…まだ ねむいよ〜」
よいしょ っと
「あと5ふん〜」
ばさっばさっ ばさっばさっ
朝。
ひろくんが ひろばに行くと、昨日作った雪だるまはなくなっていました。
……
大きな鳥の足あとをのこして。
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