“たこものがたり”について



とあるサイトを見ると、衛星から写された写真で街並みが見られる世界になりました。

皆さんは、あれが公開された時にどのように思ったでしょうか。


「便利になった」


「監視されているようで落ち着かない」


「このシステムを持って姉川の合戦の浅井朝倉側の参謀に付いたら 信長に勝てそうだ!」


人それぞれだと思います。

公開されてしばらくしても運営されているところを見ると「自分が写らない程度の精密さなら構わない」辺りが主流でしょうか。



今回のお話は、この衛星写真から生まれました。

突拍子のない話ですが、初めてあの衛星写真のニュースを見た時の感想が

「四六時中 地球だか宇宙だか分からない所から地上を眺めるって、どんな気分なんだろう」

という、とても昭和50年代の発想でした。



そして、その時に思い出したのが“凧揚げをしていた時の気持ち”でした。

台詞等は創作ですが、ヒロくんの行動はほぼ全て昔の自分です。

猫型ロボットやらの凧が人気な中、自分は王道のデザインの凧を欲しがりました。

ベランダに吊るす“鳥避け目玉”を2つ並べたような、むしろ鳥を威嚇するデザインの凧でした。

きっと、そんな凧を揚げられたら近所の鳥たちは迷惑だったでしょうが…当時はとにかく格好良く見えたのです。

そして、買ってもらったスーパーから車で15分くらいの多摩川の川原に。

そこで、父親に教わって凧を揚げました。


その後の経験で言えば、その凧のひもは相当長いものだったようです。

もちろん、その分高く揚がります。

もちろん、その分強く風を受けます。

結果、就学前だった自分の体が浮き上がりました。

生まれて初めて、生命の危機を感じた瞬間でした。


もちろん、今こうして生きていますので すぐにひもを手放しました。

もちろん、凧は飛んでいってしまいました。


今でもそうですが、まだ4〜5歳の頃から もったいない精神を持っていました(ませた子です)。

買ってもらったばかりの、まだ遊んで30分程度しか経っていない凧が飛んでいきます。

あの時の胸の苦しさは、結構なものでした。


それから、もったいない精神に拍車がかかるわけですが、それはまた別のお話。


今となっては、その時の凧がどうなったかは分かりませんが…

衛星写真のニュースで思った「衛星の気持ち」を、当時の凧に乗せてみたいと思います。